スポ根で親友なおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのスポ根で親友な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年02月03日の時点で一番のスポ根で親友なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

89.0 1 スポ根で親友なアニメランキング1位
ウマ娘 プリティーダービー Season 2(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★★ 4.2 (682)
2207人が棚に入れました
「ウマ娘 プリティーダービー」は、Cygamesがゲーム・アニメ・コミックなどで展開するクロスメディアコンテンツで、競走馬の魂を受け継ぐ存在であるウマ娘たちが競い合う架空のレース競技<トゥインクル・シリーズ>と、一流の競技ウマ娘を目指す少女たちが通う「トレセン学園」を中心とした物語が描かれる。作中にはスペシャルウィークをはじめとした名馬たちをモチーフとしたウマ娘や、皐月賞、天皇賞といったレースが実名で登場する。2018年4月~6月にはTVアニメ「ウマ娘 プリティーダービー」が放送されたが、2021年1月4日より放送予定のTVアニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」は待望の続編となる。第1期ではスペシャルウィークとサイレンススズカを中心としたストーリーだったが、「Season 2」では伝説の三冠ウマ娘・シンボリルドルフに憧れるトウカイテイオー、そしてそのライバルであるメジロマックイーンにスポットが当たるようだ。

声優・キャラクター
Machico、大西沙織、和氣あず未、高野麻里佳、大橋彩香、木村千咲、上田瞳、田所あずさ、前田佳織里、花井美春、田澤茉純、遠野ひかる、矢野妃菜喜、立花日菜、沖野晃司、豊口めぐみ
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

勝利の女神は観た子だけにチューをする

オリジナルアニメ2期


往年の名馬が萌え擬人化して駆けっこする作品。勝てば“ウィニングライブ”と称したステージを披露。
文字面だけ追えば大きなお友達向けニッチなニーズを狙い撃ちしたコンテンツと思われても致し方ないやつです。やれスポコンだ友情だと言われたところで手に取る気になるかは怪しい。
が、手にしたら最後でハマる沼。そんなおとろしい1期でした。コアとなる魅力については変わらずなのでお手数ですが1期レビューご参照ください。

ついでに言うと、せっかくお越しいただいてなんですが、競馬好きレビュアーさんの感想のほうが面白いのでそちらもぜひ。
1期はスペシャルウィークとサイレンススズカ。スイッチして2期はトウカイテイオーとメジロマックイーンが主役です。尺を取って掘り下げた主軸を横に置けば失速するリスクがあるものですが少なくともそうはならなかったと思います。
あらためて元ネタとなる名馬それぞれの物語がファンをひきつけて止まないことと、その史実を皮肉やパロディではなく作り手が真摯に受け止めて世に出した作品であることを伺わせます。
観る側も呼応しついつい自力で元ネタを漁りたくなるのではないでしょうか。本気は伝わるみたいな。時折イマイチアニメにて「原作読んで」の声が飛び交いますが、作り手の誠意に欠ける作品と判断したアニメの原作に手を出しづらいのは私だけではないでしょう。

作り手の本気といえば

 ・ソシャゲのリリース
 ・この2期の放送そのもの

良く実現させたものだと思います。
2018年の1期放送中から『ウマ娘』に触れる時は「ところでゲームはいつリリースされるのか?」は挨拶代わりでした。足掛け5年がかりでのリリース。
プロデューサー石原氏のCygames退職もあったかと記憶してます。そして元請けの制作会社を変更してのアニメ2期の制作。

注)以下1期ネタバレ
{netabare}「悲劇の名馬のIFストーリー」が1期なら「奇跡のカムバック」がテーマの2期です。{/netabare}
見事に史実をエンタメ化したアニメの傍らで現実世界でも「無理じゃね?」な困難を克服したことが想像に難くないコンテンツとしてパッケージトータルで評価したい良作です。
中の人たちも演ずる自馬の掘り下げは当然として“馬蹄”“産駒”“葦毛”などのワードが自然と出てくるあたり真摯に向き合ってる感マシマシでしたよ。
やや精神論に傾いちゃってお恥ずかしい限りですが、萌えっとしたのが苦手な諸氏向けに私が感じた“向こうの本気”をご紹介したかったと言い訳。

馬を萌え擬人化してライブまでさせる。こんなぶっ飛んだ発想って依って立つ文化の懐が深くないと出てこないものです。バルセロナやブラジル代表のスペクタクルなサッカーは確かな技術と重ねてきた歴史に支えられてることに異論はないでしょう。それと一緒。
ゾンビ+アイドル+佐賀県みたいなアニメもヒットしましたよね。アニメでなくても時代劇スターに金ピカ衣装とちょんまげ着けさせてサンバ(しかも曲調はサンバと別物)で踊る曲が大ヒットしてみたり、たまに意味不明なかけ合わせで心を揺さぶられる傑作が出てきますがそこに立ち会えた幸福を噛み締めることができる作品でもありました。



※ネタバレ所感

■目線ずらし

1期と同じ路線{netabare}(悲劇的な史実のIFストーリー){/netabare}にしませんでした。
{netabare}サイレンススズカ路線の構成なら主役をライスシャワーにしてたかと。前半盛り上げてくれたダークヒーローです。きっとこの馬で語りたい諸兄も多いはずでして、これまた石見さんの薄幸な声が良く似合うウマ娘でした。{/netabare}

 ・スペ→テイオーへとセンターの変更
 ・ストーリーの本筋で新たなヴァリエーションの提示 

これらを2期でやれたことによって「他のウマ娘も!」とおかわり期待効果が生じちゃいました。
優秀な原作のストックまだまだあるのでなおさら思いを強くします。


■Cygamesのゲーム原作

信頼してます。ゲーム原作でのハズレが少ない印象。
増えすぎたキャラを処理しきれず空中分解してその残骸が無数に横たわってるこの分野で他の制作者は見習ってほしいかも。
ゲームも好調みたいですしアニメとの好循環が生まれている例なのは言うまでもないんだけど、もし自分が仕掛ける側だったら、制約あるのなんて当たり前でそれに唯々諾々としヒットを狙わない仕事なんて面白くないだろうなと思ってしまう。
例えば馬主の顔色をうかがうことは悪いことではなく、そんなん含めて

 制約があるからこそ仕事は面白い

ガイアの夜明けかプロジェクトXで取り上げ可能な難作業をスピンオフにしたらいかがだろうか。


■駆けっこも○

1期はシンプルで、加速直前に足元映して直後から風のエフェクトを効かすみたいなのの繰り返しだったと思います。
2期ではそれに加えて“スローモーション”“広角で捉えた構図”“豊富なアングル”と飽きさせない。モノローグも心憎い利かせ方をしてました。そのことでドラマに加えて視覚的にも楽しめました。

ここ一番の足元アップ演出だってシンプルゆえに力強さはあるのです。
{netabare}有馬でもみんなの「行け!」の画を抜いてからテイオーが「勝負だ」とスパートかけるわけですが、直前に後方から足元を映してました。しかもですよ。よりによってですよ。骨折した左足で大地を蹴って最後の力を振り絞るのです。みんなの願い/自分の魂をここに込めてました。{/netabare}


そんな作画を高評価するのはいかがなものか。ときおり視界がぼやけ画面が良く見えなかったもん。


■群像劇の見本

“強敵”を“とも”と呼ばせるのは1980年代『北斗の拳』の発明。普遍性があり現在も時折見かけます。
テイオーがケガから復帰する過程で“とも”と呼べそうな娘たちがわんさか。1対1・1対2と閉じた相関ではないのに注意が分散しないのが不思議。

 {netabare}・真打ちメジロマックイーンは説明不要でしょう
 ・スピカの面々は言わずもがな
 ・復帰を信じて菊花賞に出走。「ケガの状態は関係ない」からの「おかえり」ナイスネイチャ
 ・ただの鬱陶しそうな娘さんという印象からまさかのツインターボ
 ・有馬でのライスシャワー「おめでとう」は重みが違う
 ・ビワハヤヒデはセリフを言わないことでラスボス感を発揮
 ・有能男前常に冷静沈着シンボリルドルフ会長が感情露わに。史実だとテイオーの父なんでしょ?
 ・将来トレセン学園の門を叩くキタサトは少し前のテイオー自身。こうして歴史は受け継がれる。{/netabare}

本筋に絡んでくるキャラが多く、それらが累積していってきっちり最終盤で回収という構成。“仲間”“絆”“友情”と口で言うは易いがお見事でした。


■カムバック賞

目線をずらしても質を落とさぬ懐の広さを見せて
ペイすることを目的にアニメーター以外の大人も頑張って
駆けっこ動画でも創意工夫をこらし
多数のキャラを殺さず活かしてメインストーリーに花を添える

そして本筋の“ケガからの復帰”話でとどめ。
小野伸二や吉村禎章、最近だと池江璃花子選手の復帰で目が赤くなった自分にとって平常心を保つのは無理筋です。とりわけ優れていると感じた二点

 1.きちんとした前フリがある
 2.当事者が考えそうなことが描かれてる

一つ目例えば、前田智徳選手引退セレモニーで花束を渡すマエケンの顔が一気に歪む出来事がありました。その時どんな一言をかけられてたか?

 {netabare}「怪我には気をつけろよ」{/netabare}

こういうのは誰が言うかが大事で、この子が言うから重みがあるって伏線(前フリ)をきちんと序盤で振りまいていた『ウマ娘』でした。丁寧な仕事です。

一つ目だけで普通にエンタメとしてエモいんですけどさらに上乗せの二つ目。体育会系ガチ勢ならなんとなくわかりません?
{netabare}怪我の程度を量りながら状況が見えてきた時の落胆。気を使わせてる仲間への配慮やこれまでと違った距離感への戸惑い。腐りそうなのと奮い立たせるのを行ったり来たり。試合(レース)を見たくない気持ち。だって自分が惨めに感じるから。そんなの仲間もライバルも思ってないこと含む。復帰のラインを全盛期よりも低く設定することへの葛藤。されど求めたい自身のベストパフォーマンス。{/netabare}

{netabare}在りし日の白球追いかけてた頃の自分を思い出します。それなりにガチ勢でした。準決勝2点差でウチらを負かした高校がそのまま甲子園に進み阪神のドラ1ピッチャーに打ち勝ってたり。かといって巨人ドラ1の投球練習をブルペンで見た時は打てるイメージが全く湧かなかったり。だいたいそれくらいのレベル感(微妙)。怪我をめぐる悲喜こもごもの経験から頷ける場面多々なのでした。
ついでに程度はだいぶ低くなって、先日1年半ぶりにグラウンドに出て草野球をば。昨年は入院してリハビリもやって主治医と野球また出来たらいいねなんてやりとりもしてたもんで、打席に立った時感慨深かったし、先制のタイムリー打った時は泣きそうでした。要は競馬関係なく勝手に自分と重ねて観てたりしたのです。{/netabare}

{netabare}「僕は何度もくじけてきた!あの時も、あの時も、だれよりもくじけてきた!誰よりも悔しい気持ちになったのは僕だ!誰よりも勝ちたい気持ちが強いのは僕だ!」{/netabare}

金言です。


■お終い

それにしても血統を重視したり、走りに特化させたためか怪我にまつわる逸話に事欠かないのがサラブレッドなんですね。動物愛護には傾注しませんがちょい贖罪意識が芽生えそうなのは私だけ?
戦国時代の馬があんな脆かったら戦にならんでしょう。競走馬は精緻な工芸品というイメージです。

{netabare}劇中幾度と問われてきた「走ることは幸せなのか?」には幸せであるとの回答。さらに1期ではスズカさんに「皆に夢を与えるウマ娘」が目標だと言わせたアニメ作品。{/netabare}

“物語”に賭ける性格の濃い競馬において、いや競馬に限らず現実のいろんな局面で、我々は我々が欲する物語を常に探しているのだろうなと愚考。
自分は競馬をしませんけど、きっと“勝つ”馬ではなく“勝ってほしい”馬を選ぶのでたぶん向いてないと思います。



視聴時期:2021年1月~3月 リアタイ視聴

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2021.04.14 初稿
2022.02.19 修正

投稿 : 2025/02/01
♥ : 71
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

1期と本質を異にする、寂寥感を感じさせるフィナーレだった。・・・・っていうかダブルジェットししょー。゚(゚´Д`゚)゜。

アプリはまだやってません。
嵌まりすぎるのがこわくてはじめられません。

スポ根・青春ものが好き? →お勧めです
競馬が好き?       →観て損はしないです
1期楽しめた?      →観ない理由が分からない
アニメ好き?       →いいから観とけって。


1期とは本質的に違う物語の作り方をしてきた、と解釈している。
そのため、作品の面白さの方向性が少し1期とは違うけれど、相変わらずウマ娘達は僕らの夢を背負って全力で駆け抜けてくれる。

以下、1期との比較が入るため、1期のネタバレも含みます。

物語:1期とは違うスタイル、だからこそのフィナーレの寂しさ
{netabare}本作のクライマックスは1993年の夏競馬~グランプリまで。1期が98-99年をベースとしていたのだが、実時間軸でみると2期はさかのぼった形になっている。前作同様、あるいは前作以上に実際のJRA競争の結果を基にしながらも実に巧みに「物語」を構成している。恐れ入るとしか言いようがない、素晴らしい構成だった。

1期の物語は、スペシャルウィークとサイレンススズカの関係が屋台骨となっており、特に秋天以降は「実際には起こりえなかったIF Story」となっていた。というよりも、1期は「夢の第11レース」が物語の〆として早い段階から存在していて、そのための構成をたどった結果だったのかもしれない。あ、いや、「そもそも娘が走っとるし」的なツッコミはご容赦。1期の〆は、上述の「夢の第11レース」そのもので、ある意味「私たちのレースはまだまだこれから」の様な、まさにゲームアプリが目指す世界観を上手く表現したものになっていたと思う。

対して今作はトウカイテイオーとメジロマックイーンの関係を主軸に据えた上で、起こりえなかったIFではなく「あったかもしれない、ありえたかもしれないIF Story」で全体を構成している。今作の「最終レース」は93年グランプリであり、これは実際にトウカイテイオーが勝ったレース、かつ、トウカイテイオー最後のレースであった。フィナーレではトウカイテイオーとメジロマックイーンが競争をするという形で〆に入るのだが、これは公式のレースではなく、ジャージ姿でトレセン学園内のコースを走るという描写となっている。現実世界でも、繋養地でたまたま一緒になった2頭が併せ馬のような形ではしっていた、、、なんてことがあったかもしれない(いや、たぶんないんだけどね)。あったっていいじゃないか、あり得たかもしれないじゃないか、という世界観になっていた。言ってみれば今期は司馬作品や池波作品(全部ではない)のような、「史実の隙間のIF Story」の形になっていた。だからなんだというわけでもないのだが、隙間のIF Storyの方がお話を作る自由度は低くなると思う。だからこそ、今期のフィナーレは公式レースではなく、トレセン学園内での一コマという形をとったのだと思う。

僕は、今作のフィナーレに一抹の寂しさを憶えた。ウマぴょい伝説とともに並んで走りだすテイオーとマックイーンがどんどんと遠ざかり、1コーナーを抜け、おそらくは視界の端に消えていくという描写となっていた。視点、すなわち視聴者は動かず、追いもしないまま、彼女たちが走り去って行くという描写。彼女たちの「本当の」レースはもう終わっていて、彼女たちの物語もこれで終わりなんだよ、というメッセージのように感じてしまった。事実と照らし合わせると、何ともいえないもの悲しさを感じた。アプリがLaunchされた今なのに、むしろアプリがユーザに提供する世界観とは真逆の「現実」を突きつけてのフィナーレという構成に驚いたし、感心した(僕の勝手な解釈ですけどね)。{/netabare}

作画:
{netabare}素晴らしいのひとこと。
キャラデザを含めて静止画としては最上級と思う。
動画としても、レースの挙動やダンスシーン、なによりもキャラクターの表情の表現が秀逸だった。特に感情・表情の表現では意図的なフレーム数の増加も使われていたのではないかと思う。恐ろしく豊かな、でも細かい「動き」に圧倒された。{/netabare}

声優:
{netabare}非の打ち所が見当たらない。実況も本当に良かった。ツインターボ、凄く良かった。{/netabare}

キャラ:
{netabare}登場したウマ娘、トレーナー、解説・実況いずれも作品に対して良い味付けをしていたと思います。でも、スペシャルウィークは、ちょっとうざかったかも。むしろ、極端に登場シーンを減らしても良かったのでは。男性二人組は、面白かったところもそうでもなかったところとがありましたが、いいアクセントになっていたのではないでしょうか。{/netabare}

音楽:
{netabare}文句ないです。正直に言えば、OP曲は1期の方が好きです。でも、本作が悪いってことではないです。劇伴は、「劇伴」としての印象が残っていません。それは悪い意味ではなく、「作品」としての完成度の高さ故だと思います。{/netabare}

思うこと:ダブルジェット師匠!!!
{netabare}個人的に、本作のベストエピソードは第10話です。ツインターボに泣かされました。現実でも、ネタ枠扱いの馬だったように思うんだがなぁ・・・・くそう。まさかGⅢ・オールカマーをあんな形に使うなんて思いも寄らなかったです。現実でも好きな馬で、競走馬育成ゲーム(ウィニングポストやクラシック・ロード)ではいつも逃げ馬を育てていました(ダビスタはやったことがないのです)。

このレースの実況は、テレビ実況とラジオ実況(たぶん)の合わせ技になっていたと思います。定かではないのですが、たぶんリアルタイムでテレビ中継観ていたように思います。日曜(だよね?)午後って、見るものなかったんですよね。

オールカマー、ゴール前のツインターボの叫び~ゴール後に息を切らせながら「どうだ、テイオー」と絞り出す彼女の表情が、僕にとっての本作 The ベストシーン。作画がとんでもなかった。一連の演技も凄かった。そしてガニ股だった。繰り返し観ても、その都度じんわりしてしまいます。

ツインターボをはじめ、マチカネタンホイザ、ナイスネイチャ、イクノディクタスという、NOT G1馬なのになぜかよく知られている面々で構成される、その名もチーム・カノープス。またカノープスってのが良いですね。全天でシリウスに次ぐ2番目の明るさを持ち(その意味ではリギルもスピカもカノープスより暗いけども)、かつ、本州以北では微妙に見つけづらい星(低いから)。絶妙なネーミングと思いました。でもこの面々、現実ではなんだかんだ結構稼いだはず。G2(ナイスネイチャ、タンホイザ)、G3(他)は勝ってるし、十分に一流なんですよね。

ウマ娘とJRAのCMをあわせたり、実際のテレビ中継の音声にアニメを合わせたりと言ったMAD的な作品が数多く出てくるのが、前作も含めたウマ娘の楽しいところと思っています。ひとたびYouTubeでウマ娘MADを見始めると、なかなか帰ってこられません。ツインターボ関連も、素敵な作品が目白押しです。そんななか、たまたま見つけてしまった↓の作品にまた号泣しちゃいました。

https://www.youtube.com/watch?v=5eZ-fGF66jA

天才はいる。悔しいが。
{/netabare}

[2021/04/02 v.1]

投稿 : 2025/02/01
♥ : 44
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

事実は小説より奇なり

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
競走馬を擬人化してアイドルまでやらせる、とんでもスマホゲーム(足掛け2年の事前登録期間があったw)が原作なのに、ちゃんと面白いアニメ。アニメとしては、(可愛いキャラでの)スポ根要素が強い。

本作は多分、競馬好きな方にはそれ相応の、競馬初心者にはそれ相応の楽しみ方があると思います。

私は競馬をほとんど知らないので、①史実のレース結果を知らないから、レースの勝敗をちゃんと楽しめた。②知らないウマ娘が出ると、イチイチWikipediaで競走馬の人生を検索して勉強するのが楽しかった。

という、1粒で二度馬(旨)味を味わえました(笑)こんなマニアックな作品なのに、万人に勧められるという、稀有なアニメです。最終話、危うく泣きそうでしたよ。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
競馬をほとんど知らない素人考えですが、1期、2期と観てきた中でふと思ったのは、「競馬とプロレスの楽しみ方は、少し似ているかもしれない」ということです。

ドラマ、ストーリーの中で楽しむこと。

競馬って、私のように詳しくない者からすれば、「ただのギャンブル」で、勝って儲けられれば良くて、つまり、「勝つ確率が高い馬」や「勝ったら大きく稼げそうな馬」に皆が賭けてるのかな~と思ってました。

勿論、「勝ちそうな馬」に賭けるのが普通ですが、「勝って欲しい馬」や「賭けたい馬」に賭けるのも、アリありなのかなと思いました。

浪漫、というやつですね。

これ、数あるギャンブルの中でも、競馬は特に色濃いんじゃないかと思います。

普通に考えて、良い馬同士がコンディション完璧で臨む、客(ライバル)も多いG1などの重賞レースよりも、あまり有名でない(平場や特別賞と言うらしいですが)レースの方が、ちゃんと勉強しているなら勝てる確率が高いような気がします。

金だけを考えれば、G1に優位性はないように思いますけど、そこに「競馬を楽しむ(スポーツ観戦)」という観点を加えると、ある種のドリームマッチであるG1っていうのは、「賭けたい勝負」なんでしょうね。

この辺の「美学」みたいなのが、競馬に漂う、「ギャンブル以上のもの」を感じるところです。

これは、私の好きな麻雀にも共通していて、「東大式麻雀の是非」なんかも言われるけど、やっぱり打ち筋とか、ドラマとか、そういうのも大事なんだよね。

私は競馬初心者なので、本作とWikipediaを行ったり来たりでしたが、これがまた楽しい。

アニメでメインを張ったキャラから、サブに甘んじたキャラまで、実にドラマに富んでいる。前作がスペとスズカ、本作がテイオーとマックイーン。この4頭はかなり好きになりました(特にスズカ)。元々(ミーハーだから勝ち方が格好良かった)ディープが好きだったんですか、自分の中で2強になりましたね。

ちなみに、本作の中で好きになったのは、ライスシャワー。なんかこういう不遇の実力者、好きだな~と。あと、ツインターボも覚えました。悪気はなくて頭悪いだけw でも、オールカマーでの大逃げ、かっこ良かったな~。

そしてなにより、やっぱり、トウカイテイオーの復活有馬記念。あれ、マジで感動した。YouTubeで実際のレース動画観たけど、そのまんまなのな。鳥肌たったわ。事実は小説より奇なりと言うけど、ホントそれ。

このアニメ、何が力強いって、やっぱり事実の持つ力だよね。作り話にはない、ノンフィクションの持つ力。でも、ただのノンフィクションじゃないのは、例えば復活の有馬記念の実況はほぼそのままだけど、ゴール直後の「審議だ」というセリフはちゃんとカットしてエンタメ性を高めているし、最後のマックイーンVSテイオーの否公式戦。一期もそうだったけど、完全なるノンフィクションではなく、ifを入れて夢を持たせるのは、アニメにした価値があるところ。要所を締める作画も含め、誉めるところしかない。

このアニメ、ていうか競馬って、まじで30期くらいまで出来るくらい、主人公候補(ドラマを持つ競走馬)がいるんじゃないかって思いました。

次はなんとなく、

◎オグリキャップ(キャラ強い&ドラマチックな人生)
◯ナリタブライアン(1期と2期の間の世代の旗手)
△キタサンブラック(現役に近い世代でゲーマーGET)

かな~と思います。いずれも、馬主サイドの問題はクリアしているようですし、ダブル主人公の系譜も引き継げる。商業的には、キタサンブラックなどで若いユーザーをゲームに取り入れたいところでしょうし、2期の終わりでそれを匂わせていたけど、素人目に見ても最近の競走馬は群雄割拠感が薄い気がして、アニメにした時にレースが盛り上がるかが分かりません。

ちなみに、ディープインパクトとオルフェーブルは、馬主サイドの許可がおりてないから出られない、という噂がありますね。アーモンドアイは流石に最近過ぎるし。

あと、半分本気で半分冗談なんですが、馬を美少女にできるなら、プロレスラーも美少女にならないでしょうか?(笑) 猪木も天龍も三沢も橋本も棚橋も内藤も、みんな美少女にしちゃいましょうよ(笑)? 昭和世代から現役世代まで、競馬に負けないくらいのドラマとキャラクターが眠ってますよ(笑) 
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
トウカイテイオーが主役ね。てか、キタサンブラック出るんか、もう。

2話目 ☆3
怪我がちな天才。こんな時こそ、水着回(プール)だろ(笑) 

3話目 ☆


4話目 ☆3
やっぱり競馬はドラマがあるな。ゴルシ(笑) 

5話目 ☆4
やっぱり、私みたいな競馬初心者は、レース結果が楽しい。トウカイテイオーが負けたか。メジロマックイーンも、怪我か。

6話目 ☆


7話目 ☆


8話目 ☆


9話目 ☆4
だいぶ知らない馬娘が出てくるな~。アヒルボート、速い(笑) テイオー、魅せてくるな。

10話目 ☆4
引退か。そういえば一応、アイドルもやってたんだよな(笑) ダブルジェット(笑) ツインターボ、カッケェな。

11話目 ☆


12話目 ☆4
流石PA、という、ちゃんとした作画。マックイーンも怪我。

13話目☆5いや、6(笑)
トウカイテイオー、こりゃ泣くよな。しかし、YouTuberで実際の動画も観たけど、泣くな、これは。そして、このifがあるのが、やはりこのアニメの良さ。
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 42

56.9 2 スポ根で親友なアニメランキング2位
世界でいちばん強くなりたい!(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (375)
1725人が棚に入れました
国民的アイドルグループ『Sweet Diva』で人気を二分する萩原さくらと宮澤エレナは、ライバルでもあり、また、お互いを認め合う大切な仲間でもあった。
ある日、TV番組の収録で『ベルセルク』のプロレスラー・風間璃緒と絡んだエレナは、プロレス技を受け怪我をしてしまう。
大切なものを傷つけられたさくらはエレナの仇を取るため、プロレス勝負を挑むのだった。
さくらは戦いの末に何を見つけるのか!?

声優・キャラクター
竹達彩奈、阿澄佳奈、戸松遥、金元寿子、鳴海杏子、花澤香菜、三森すずこ、上坂すみれ、佐藤利奈、大坪由佳、伊藤美来、雨宮天、喜多村英梨、徳井青空、たかはし智秋、立木文彦、岡本信彦、世志琥、高垣彩陽

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

メディア業界のニ○リを目指すアーススター

コミック・アース☆スターに掲載の漫画原作。
ここ数年、ショートアニメ枠で次々とアニメ化を続けてきたアーススターのメディア展開ですが、ついに30分枠でのアニメ化です。
国民的アイドルが、女子プロレスに転向して活躍するという内容。
これまでのギャグや日常コメディではなく、本格的にストーリーのある作品です。


最初はこう思ってました。
ちょっとお色気要素のある、熱血格闘家のサクセスストーリーだと。
しかし実体は
スポーツにかこつけた、局部大写し&悶絶声堪能フェチアニメ・・・・でした。

適切な比喩が難しいですが、あえて言うなら品質の悪いストパン。
誰がみても狙ってるのがわかる下衆な画面構成を真面目なテーマで塗りたくるという変則的なエロですが、ストパンは高い作画のレベルがあってこそのもの。よく動くバトルの動画と非常に可愛いキャラクターで普通に作っても充分なのに、あえて股間の映像にこだわった姿勢がウケたものです。特殊なエロへの拘りだけでは、決して好評価は得られなかったでしょう。
では、本作はどうか?といえば、フェチの着想は面白いと思いますが、アニメーションの質が並以下。
キャラデザインやストーリーも悪くないですが、映像の作り方の粗末さが足を引っ張った、という感想です。


ストーリーは非常に王道。
展開に意外性はないですが、スポーツものとしての面白さを丁寧にキチンと盛り込んであり、尺不足は感じるもののそれなりに楽しめるようになっています。
思いがけないキッカケでプロレスに関わり、決意して、挫折して、修行して、もがきながら泣きながらも強くなりプロレスが好きになっていく。
主人公の成長と変化を中心に、まわりキャラの想いや心情も描いてあって、陳腐ではありますが爽やかに感情移入してみる事ができます。

一方で爽やかじゃないのは映像。
水着女子が技によってあられもない姿を晒す、そしてここぞとばかりに開脚された股間にズームアップ!・・・という画面構成が大半です。さらにそこへ人気声優の喘ぎ声、もとい、苦痛に悶絶する声が乗せられ、ある種の想像力を掻き立てるわけです。う~ん、なかなかマニアックw
しかしまぁ、下衆いのもエロいのも別に構いません。
そんな所も含めて作品の特色、”味”ってヤツです。
でも、それだけやってりゃいいってものじゃないのは当然のこと。エロけりゃ他は適当でも許されるのはエロコメだけです。
本作は一応タテマエではスポーツもの。悲しいかな、その出来がよろしくなかった。

残念なことに、プロレスに迫力がない。
素人の私が演出の事をとやかく指摘するのも憚られますが、カメラワークが画一的すぎてぜんぜん面白くありません。
構図は大体お決まりの局部か表情のアップ。定点的すぎて、多彩で派手な技を誇るプロレスの魅力が半減しています。
もっと引きのシーンを入れて、リング上で何が起こってるか解る様にしないと、打撃技や投げ技がまったく映えない。
ホールの後ろの方で観戦しているお客さんにも楽しんでももらえるようにと進化してきたパフォーマンス性を魅せずして、何がプロレスなんでしょうか。
毎回高いクオリティを維持しろというのは酷ですが、どんな重要な試合だろうがどんな局面だろうが、本作はアニメの質が一定的すぎます。
せめて、試合が決着する見せ場ぐらいは頑張ってくれよ!・・と、思うのは至極真っ当な視聴者の希望だと思うのですが、それに応えてくれることは皆無でした。
試合運びの組み立てなどは良く出来てるのに、映像がそれに追随できないのがとても歯痒かったです。

邪推になりますが・・・と前置きして、
どうしてこうなるかを考えるに、やっぱり予算や制作進行の都合による「手抜き」なんだろうなぁ、と思えてしまします。
作画崩壊と呼べるほど絵は崩れないし、外注による作画のバラツキのようなものは感じません。ひとえに、安定して質が高くない。
低いんじゃなくて、”高くない”んです。
ある意味上手にやりくりしてるとは思うのですが、止め絵と効果線ばっかりの試合シーンでは萎えてしまう一方。前述で指摘した画面構成もそれによるもの。投げ技や打撃なんて真面目に描いてたらアッいう間に動画枚数が増えるのでやりたくても不可能だったんじゃないでしょうか。
結局、低予算でも器用に誤魔化しができちゃったために、メリハリもつけられない凡庸な結果となってしまっている印象です。
作画崩壊ではなく、作画節約。
劣化ではなく、廉価。


原作漫画からアニメ、主題歌やグッズ販売までのメディアミックス展開を全部自前でやっているアーススター。
全国チェーンの大手ホームインテリア店が、
「製造から流通、小売販売まで全部自社でやってるからリーズナブルに提供できます」
と宣伝してるのを思い出しました。
食器や生活雑貨(ショートアニメ)を作っているうちは気になりませんでしたが、白モノ家電や住宅設備(30分アニメ)は2流3流の域を出ていない。
企業としての取組みは評価できますが、製品(作品)を消費者(視聴者)の納得のいくものに洗練させるには、まだまだ長い年月が必要なようです。

我々は、「安いもの」が観たいんじゃなくって、「良いもの」が観たいんです^^;

投稿 : 2025/02/01
♥ : 23
ネタバレ

GvwT さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

キサマらはこの喘ぎ声に耐えられるか?

原作は「コミック アース・スター」で連載
女子プロレスの取材をすることになったトップアイドル"萩原 さくら"
そこでアイドルを馬鹿にされて頭にきた彼女は、女子プロレスへの道を歩むことになる
というのが簡単なあらすじ


なんていうかさ
喘ぎすぎだよね( ゚Д゚)ヒョエ-
女子プロレスをやってるのは別にいい
というかむしろいい
物語の展開も突っ込みどころが多々あるけど嫌いじゃないし
ただ喘ぎすぎなんだよなあ
もう少し喘ぎとエロ控えめにして欲しかった←完全にこの作品の売りを否定しちゃってる気がするけど
ラストも上手く(無理やり?)まとめてたし、なんだかもったいない作品かな


好きなキャラは福岡 萌ちゃん
元気いっぱいなJKとかみんな好きでしょ!?

以下各話感想的なもの
第1話
{netabare}プロレスを言い訳にした、ただのエロアニメじゃないですかww
てかこのままプロレスだけやるのかこの主人公?
それはもったいない気がする
視聴継続は微妙かなあ・・・
{/netabare}

第2話
{netabare}第2話にしてさくらちゃんの目が死ぬなんていいのかよ
そしてさくらちゃんへの期待の高さは何なんだよww
アイドルとしての復帰はもう無理だろ
あんなに筋トレしちゃって・・・
意外とスポ根なのですね{/netabare}

第3話
{netabare}50連敗ってマジかよ・・・
少しは逆エビ対策とかしないのかね?
スポ根なのになんか笑ってしまう不思議
{/netabare}

第4話
{netabare}やっと逆エビ対策を教えてもらったのか
でも負けちゃうのね・・・
アイドルもプロレスも本質は同じ
そこに気づけたあなたなら勝利は目前よ!
ということで弟子入りしたさくらちゃんの運命やいかに!?
{/netabare}

第5話
{netabare}とうとう65連敗を達成
オメデトウ(^▽^)ゴザイマース
あんなに過酷なトレーニングを積んでいるのに・・・
というわけで価値をたぐり寄せるための秘策
そう、それは必殺技!!
必殺技はプレスラーにとっての翼s(・`ヘ´・;)ゞ
風間 璃緒との再戦はいかに!
{/netabare}

第6話
{netabare}いや〜熱い試合でした
安定の逆エビも今回で見納めになるかな
真面目にやってるのにカメラアングルのせいでつい笑ってしまうんだよな〜
まさかの待ちガイル炸裂!
そして一生プロレス宣言!!
先が読めないです・・・
これはエレナちゃんもデビューしますよきっと{/netabare}

第7話
{netabare}さくらちゃんの髪が伸びてる
美咲さんプロとしてそれはダメだろ・・・
上からヨシコにクソワロタww
しかも世IV虎さんって実在する選手なんだね(俺より年下)Σ(゚д゚lll)
覆面レスラーが出たあああああ
一体何者なんだ!?
{/netabare}

第8話
{netabare}対戦相手として選ばれてしまったさくらちゃん
意外といい試合を見せてくれた・・・のか?
私は世界で一番強くなりたい!!
いい最終回だったwww
と思ったらパンチラ新人キタ━(゚∀゚)━!{/netabare}

第9話
{netabare}新人がまさかのJK
しかも空手の世界チャンピオン( ゚Д゚) ス、スゲー!
こりゃあさくらちゃん勝てないんじゃないか?
1話で2回も噛ませ役を演じたリオ先輩には脱帽ですww
今日のMVPです!!{/netabare}

第10話
{netabare}さくらちゃんVS萌ちゃん
萌ちゃん強かった
バカだったけどヽ(´▽`)/
そしてブルーパンサーとの勝負
マスクをかけた試合のはずなのに始まる前に正体バラしちゃう漢気www
しかも中身は・・・
{/netabare}

第11話
{netabare}ブルーパンサー・・・いや、宮澤エレナ強し!
アイドルやりながらここまで強いとかセンスの塊やんけ
それだけ努力したということなんだろうけど
ピュアというかヤンデレすぎます
そして膝はやばいよ(>_<)
壊れたら大変なことになっちまう
ラストのあれは落ちてるだろ(-_-;)
{/netabare}

第12話
{netabare}普通に回復したさくらちゃん
再び始まる技の応酬
そしてフィニッシュは無駄に美しいジャンプのプレス
あんなに回転とひねりを加える必要があったのか?
アイドルとプロレスの両方を続けることに!
こいつらタフすぎるwww{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 10

チョビ髭 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.6

1話視聴(原作未読)

今季話題のダークホース
わかりやすいキャッチフレーズで注目を集めるエロアニメ。
新しい試みもあるが要はおっぱいプリンプリン云わせながら戦う武将ものやハーレム系の、湯気や光の活躍を楽しむアニメ枠。
エロとアニメを融合させるな、といった批判はあるかもしれない。
しかし青少年の発育過程でエロへの好奇心は必須。ロリ成分少なめで構成されていた1話を見た限りこれはむしろ健全とさえ思える。

知ってる方も多いとは思うが、あずにゃんこと竹達彩奈がプロレス技を決められ、あられも無い描写と共に卑猥な苦痛を演じる悶絶アニメ。
かく言う私もPVを見て耐性を付けた上での視聴だったが、これがなかなかw

国民的アイドルグループのセンターボーカル“さくら”がひょんな取材から女子プロレスに挑戦するといった無難な内容だったが、安定したニーズに裏付けされたユーティリティを発揮している。
明らかにナンタラ48意識ではあるのだが別に○○娘でも○○クローバーでもいいわけだ。
いや、清楚なイメージをもった女性へならば誰であろうと聖者の経験を積んできた勇者であれば変換可能だろう。

そんなさくらが露出の激しいコスチュームでトップアイドルの意地を賭け、片やプロレスを舐めた物言いに腹を立てたヒールが我々の願望を遂行してくれる。
なかなか理に適ったお膳立てだ。

見所と成っていたのは、お互いの意地を賭けたデスマッチがTVカメラを迎えた特設会場にて行われるのだが、その中でさくらの懸命の抵抗むなしく実力派レスラー(名前わすれた)にいたぶられるシーンだ。

苦悶を浮かべながらもこれまでの活動で培われた負けん気により必死に堪えるのだが、それを見てとったレスラーは恥ずかし固めという頭上に両足を大きく広げ、あらわにされた股間を観衆に晒す決め技でさくらの羞恥心をも攻め立てる。
アイドルであるさくらのそんな姿にファンやテレビレポーターは悲鳴を上げる者もいるが興奮しシャッターを連写する者もいる。
撮られる当の本人は堪ったものではない。商業イメージだけでなく自尊心をも壊され兼ねない。
やめてぇ、痛いィ、見ないでぇ~こんな言葉が竹達彩奈により発せられ続ける。

恥ずかし固めのシーンのまま一時停止)
このアニメはここが肝だろう。実際視聴者は他のコンテンツを通しアダルト系の映像を容易に摂取できる時代だ。虹だろうが三時だろうがこれ以上過激な表現を見たことが無いという人は逆になかなか居ないだろう。
しかしこれはTOKYO MX 22:00だ。(精力溢れ妄想たくましいガキどもの前や、お茶の間にふとした瞬間あずにゃんの官能的なry)まさしくヒロインと立場が被ってくる。ここをおもしろいと思えるかどうかで評価が変わってくる作品だろう。

みんなのアイドルあずにゃんがテレビを通し卑猥な悲鳴をあげつづける。別に聞きたくなければ見なければいい。実際に汚される訳ではない。苦しむキャラクターの声を演じているだけだ。
しかしそれを俯瞰できない人がいる事も確かだ。見なかったからといって塩梅が変わるものでもない。むしろ、視聴者の悲鳴、これが萌えのスパイスだったりするわけだ。

複雑なファンの心理をもてあそぶかのこの演出が、萌えエロ枠の新境地。
さて、こんなアニメだがあなたはどうする?(シーン再生



◆このアニメを見る方に薦めたいのは『こえでおしごと!』これを見ればきっと本作を120%で楽しめる

こえでおしごと!  OVA全2話(2010年~2011年)
内容:女子高生がエロゲの声優に挑戦!?

投稿 : 2025/02/01
♥ : 9

82.8 3 スポ根で親友なアニメランキング3位
トップをねらえ!(OVA)

1988年10月7日
★★★★☆ 4.0 (785)
3433人が棚に入れました
人類が宇宙に進出するようになった時代、地球は宇宙生物群(通称・宇宙怪獣 (STMC))による激しい攻撃を受けていた。その脅威に打ち勝つため、地球はマシーン兵器の後継機であるバスターマシン「ガンバスター」を製造。その搭乗員に選ばれたトップ部隊隊員の一人であるタカヤ・ノリコの双肩に人類の未来がかかる。

声優・キャラクター
日髙のり子、佐久間レイ、川村万梨阿、若本規夫、渕崎ゆり子
ネタバレ

renton000 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

軽いかと思ったら重かった!

あらすじは他の方のレビュー等をご参照ください。

 初見でした。全六話のSFロボットもの。
 ワクワクさせてくれる非常に面白い作品でした。熱血ロボットものに見えるのですが、主題自体は熱血とはかけ離れたところにあるようです。物語の展開の仕方自体が特殊なので、王道とも言い切れないように思います。第一話は、「エースをねらえ」を基礎としたスポ根ものとして始まるのですが、後半になるとガラッと様相を変えてきていました。
 最終話を見てから、第一話を思い返すと、「こんな話だったっけ?」というような違和感みたいなものを感じてしまうでしょう。一言で言えば、話を徐々にスライドさせていく構成力の上手さなんですが、時間の概念を使っているところにこの作品の特殊性があるのだと思います。

 一気に見ても面白いのですが、個人的には各話ごとに何が描かれていたのかを丁寧に整理したほうが良いように思えます。各話でどんな要素が発生し、何が消されていったのかを見ていくと、この作品の方向性が熱血ものとは違うところにあることが実感できると思います。
 少しずつ変化していくSFの部分と、変わらないアナログ的な部分も非常に面白いので、注目してみてください。

 ロボットやSFの部分を説明できるほどの知識はないので、以下のレビューでは構成と人物に関することだけ書いていきます。


風呂敷の広げ方と畳み方:{netabare}
 この作品は、風呂敷の広げ方とその畳み方が異常に上手いです。
 第一話は、カズミの天才性を否定した上で、ノリコが努力の末に必殺技を会得し、それをもってライバルを倒す、というように綺麗にまとまっています。これは、「努力の大切さ」を軸としたスポ根ものの構造です。
 当初の「努力の大切さ」は、校庭50周や鉄下駄での階段のぼりという肉体的かつ精神的な根性を含んだものとして描かれています。これは、「人間における努力」です。しかし、第一話の後半では、「ロボットにおける努力」へとすり替えられています。ロボットがボクサーさながらに砂浜をトレーニングする姿などがそれです。このすり替えのフラグ自体は、冒頭から描かれている「ロボットの擬人化」にあります。つまり、「人間が努力すればロボットが強くなる」わけですが、「ロボットが擬人化されている」ために、「ロボットが努力すれば良い」となるわけです。ロボットが強くなる様を描いておけば、その裏にある人間の努力を描く必要がない、ということです。スポ根ものとして始まったものをロボ根ものにシフトさせているわけです。

 第二話では、必殺技を使ってくる天才型のライバル、ユングが登場します。スポ根ものを軸としてこの作品を描くのであれば、ノリコ達は、新たな必殺技を努力により会得し、ユングを撃破しなければいけません。ですが、ユングとの決着がつかないばかりか、ユングのライバル属性すら早々に消されます。さらには、第一話で否定した「天才」ゆえの強さを許容してしまっています。
 つまり、第一話では、スポ根ものを意図的にロボ根ものに仕立てておきながら、第二話ではそのロボ根ものを続けること自体を否定しているわけです。風呂敷のたたみ方が非常に速い。
 第三話ではさらに速くなります。オープニングで「男と女のラブゲーム」というカラオケが始まり、実際にノリコとスミスの恋愛が描かれますが、第四話を待たずにこの方向性も否定されます。つまり、恋愛ものへの展開が否定されているわけです。

 第一話で広げた風呂敷を、第二話で早々に畳み、第三話では新たな風呂敷を広げてかつ畳んでいるのが分かります。この流れで第四話に描かれているのは、第一話のやり直しです。

 第四話の冒頭では、仲間から陰口を叩かれるノリコ、ノリコの努力、ライバル(ユング)との戦いまでが短時間に描かれています。この流れは、第一話の流れを圧縮したものです。第一話も第四話も、ノリコが精神的に未熟なところからスタートしていることすら共通しています。ロボットの擬人化のシーンが再度描かれているのも特徴的です。作中内リメイクのようなものです。
 異なるのは、ライバルと戦えなかったことです。戦えなかった理由は、直接的にはノリコのトラウマなのですが、物語の構造上は、ユングがノリコのライバルではなかったからだと思います。カズミはユングに「ノリコをどうしたいの?」と問い詰め、ユングはそれに対して「別に」と答えています。これはライバルでないユングを乗り越えたところで、ノリコの成長は望めないという意味が込められているのでしょう。ノリコの望みは、パイロットになることから乖離し、父やスミスの仇である敵を倒し、カズミに並べるような存在になることへとシフトが完了しています。

 そして、ノリコはガンバスターに乗って、敵を倒しました。最強と称されるガンバスターは強さの象徴ですから、これを手に入れたノリコは、努力とは無縁の存在となります。第一話で提示されたロジックが逆方向から用いられ、「ガンバスターは強い」から「ノリコは強い」と言い換えられるわけです。強くなるためには努力が必要ですが、強くなってしまうと努力の必要性がなくなってしまうのです。これ以後、ノリコが努力をするシーンは出てこなくなります。

 以降で描かれるのは、第一話から第四話までの話とは全く違う話です。第四話は、第一話をリメイクする形で目的の全てを達成していますから、一般的な作品であれば最終回と同等のポジションに位置しています。一方で、第五話と最終話では、ノリコのポジションは強いものとして固定されています。この概念にカズミが到達するまでの物語となります。
{/netabare}

ノリコとカズミ:{netabare}
 ノリコの対比先はカズミです。ノリコとカズミの精神的な強さの差が、二人の時間の乖離の中で表現されています。

 ノリコは、先輩であるカズミを「お姉さま」と読んでいます。ノリコとカズミは、第二話で他の乗組員と6ヶ月のズレが生じますが、ノリコとカズミの間にズレは生じていません。このノリコがカズミを「お姉さま」と見る関係性は、ノリコが第四話で敵を倒すまで継続されます。

 第五話の冒頭で、地球との10年の乖離が語られます。ここでも二人は同時にズレていますから、「お姉さま」であることは変わらないはずでした。しかし、ここで描かれているのは年齢差があるはずの二人に同時に訪れた「卒業式」です。二人が同時に卒業を迎えることで、トラウマを克服し戦えるようになったノリコが、カズミと同等の位置まで到達しているということが表現されています。正確に言うならば、ガンバスターを手に入れたノリコは、カズミの上位概念へと到達しています。ある意味ノリコにとっては、カズミからの卒業式でもあるわけです。
 このあとで語られるのは、カズミの弱さです。後輩であるノリコに対して弱さを見せてこなかったカズミが、自分の上位の存在であるノリコに対しては弱さを見せるようになりました。ノリコとカズミの関係が逆転しているわけです。

 ここでもう一人対比される人物が登場します。子供を持ったキミコです。キミコは、自分の子供であるタカミに「未来を見せたい」とノリコに言っています。
 繰り返しますが、ノリコはガンバスターのパイロットとして、努力の果てにある「強さの象徴」へと到達しています。この象徴化の弊害として、努力と成長から隔離された「永遠の少女」にも固定されてしまっているということを忘れてはいけません。
 キミコの「未来を見せたい」という願望は、「強さにすがる弱きもの」であると同時に「成長できる弱きもの」という二面性を有しているのです。弱きものの象徴である子供のタカミは、未来を見ることができるのです。ノリコは「強きもの」になってしまったがゆえに「成長」から取り残され、未来を見れなくなってしまいました。この置き去り現象は最後まで変わりません。

 最終話では、15年が経過した後になります。この15年は、ノリコは固定されたままに、カズミが年をとった15年です。
 カズミは生徒たちからコーチと慕われています。大きくなったタカミからも慕われています。これが意味するところは、象徴として固定化されていなければ、自身が成長し、かつ他者の成長を見守ることができるということです。未来に向かって歩く側にいれるのです。
 ノリコとユングはガンバスターのパイロットとして到達「点」に固定化されています。ここに固定されているために、これらの「経過」を見れなくなってしまっています。
 ノリコはタカミからのメッセージを受け取って泣いています。この涙は懐かしさだけではありません。ノリコ自身の時間の経過を踏まえたとしても、タカミはノリコと同世代になってしまっているのでしょう。ノリコの涙は、四ヶ月しか高校生活を経験していないままに高校を卒業し、六ヶ月しか経っていないのに友人の子供が自分と同世代になってしまったという、、取り残された涙だと思います。このシーンの前では、艦長が人類の進歩に驚いたセリフがありますが、こちらも置き去りにされた側の発言で、ノリコの実情を補強するものです。

 このタカミのメッセージというのは、おそらく写真というべきものでしょう。このタイプの写真は二回出てきます。一回目は、ノリコが父に送ったもので、二回目はタカミ(キミコ)がノリコに送ったものです。これらに違いは作中で非常に効いていました。
 一点目は、人類の進歩の表現としてです。一回目は動画、二回目は立体動画になっています。艦長と同じように、ノリコも人類の進歩をおそらく感じたことでしょう。
 二点目は、子供から親へのメッセージです。一回目は言わずもがなですが、二回目は、タカミから自分の母の同級生であるノリコおばちゃんに宛てたものです。地球時間上では、親になっていてもおかしくない年月が経っているのに、受け取っているのは少女のままのノリコでした。
 いずれも置いて行かれたノリコを表現しています。

 ノリコはカズミのことを「お姉さま」と呼ぶことに戸惑っています。これは、相手が「お姉さまと呼ぶには相応しくないくらいに年を取っている」というよりは、「自分よりも下位の存在をお姉さまと呼べない」ということのほうが正しいと思います。カズミが「今まで通りでいい」というのは、ノリコと同じポジションに立つためにこの計画に志願したためです。

 カズミとユングはパイロットを交代しました。これにより、ユングは未来を作っていく側に回帰し、カズミは固定化される側になりました。結果、ノリコとカズミは一万二千年後という「経過」を飛ばした「点」に到達するしかなくなりました。この一万二千年後は二つの事柄を指します。
 一つ目は、カズミとノリコの時間差の圧縮です。カズミは、地上で15年を過ごすことで、結婚生活を送り、自身がコーチとして成長し、また生徒たちの成長を見守ることができましたが、象徴化されるまでには至っていませんでした。ガンバスターのパイロットになることで、象徴化へと至るわけですが、ノリコに先んじた15年という時間を消すことはできません。ですが、一万二千年という膨大な時間を二人にスキップさせることで、この15年という差が相対的に縮小化されています。つまり、20歳手前のノリコも、30歳過ぎのカズミも、一万二千年という時間の前では、大差がないということです。
 二つ目は、ノリコとカズミの孤立化です。「オカエリナサイ」というメッセージが地表に浮かんでいますが、このうち「イ」の部分が反転しています。これは、単純ミスの類ではなく、カタカナすら再現できない時代になっている、つまり、日本語自体が古典になるほど時間が経過していることを意味しているのだと思われます。「沖縄が確認できない」というセリフから、日本自体がなくなっている可能性すら考えられます。つまり、英雄として帰還する二人を迎えてくれるのは、見知った人も土地もないという極めて孤独な場所なのです。

 この時間差の圧縮と孤立化により、ノリコとカズミは同じ概念を共有しすることとなり、カズミはノリコに追いつくことができた、というわけです。
{/netabare}

 この作品は、物語の序盤では努力の大切さを謳っておきながら、終盤に至ると努力の到達点における孤独が描かれるなど、一般的な作品とは異なる視点を持っていました。エンディングはかなり泣けるのですが、冷静に見てみると非常に残酷な物語であったと思います。この残酷さは、宇宙を舞台にした作品でありながら、軸足は地球から離さなかったことによる、この作品自体の意図的な歪みからもたらされたものだと言えます。序盤の熱血もののような雰囲気から見ると、非常に落差の大きい作品でした。


対象年齢等:
 高校生以上の男性ですかね?テーマ的には性別を選ぶとは思えないのですが、無駄なサービスシーンが結構多いので、女性は倦厭するかもしれません。気にさえしなければ楽しめると思います。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 9

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

普段の日常生活とは全くかけ離れたデカいスケールの「ものさし」。(7年ぶりに追記あり)

タイトルは明らかに「エースをねらえ!」のパロですよね。
実際、1話ではいろいろ遊び心たっぷりな明るくかつシュールな話になっていますが、
1度最終話(6話)まで見終えてから見ると、1話冒頭でもいきなり涙あふれてしまいます。

さっきひさびさにレビュー書き直そうと思って2話まで見返してたのですが、
2話まで見た時点で、もう既に涙ボロボロになってしまいました・・(TдT) 。

もし、パロディっぽい感?がイヤで敬遠して見ていない方がいるならば
だまされたと思って1度ぜひ視聴してみてください。
話数も6話と短いので、時間のない方でもサクッと見れて、なおかつ感動できるハズです!!。
自分はDVDBOX持っているのに、BDBOXも買ってしまった者です。

ロボットもののくくり?として、今自分が人に最も自信を持ってすすめられるアニメです。
自分は実際はロボットが出てようが出てまいが全く関係なくて、
ストーリーや登場キャラに共感して感動できればどんなジャンルの作品でもいいんです^^。
今作品は、あえてジャンルは?と聞かれたら、SF・友情・感動ものといったところかな?。


普段の日常生活とは全くかけ離れたデカいスケールの「ものさし」で、
今の自分ってどうなの??って思わせてくれるアニメです。

よく空を見上げたり、すごく高いところから景色を見下ろして
「自分ってなんて小さい存在で、世界はどれだけ大きいことか」と思うことがありますが、
今作品では、そのスケールがさらに無限の宇宙の広さだったり、
失ってしまったら永遠に取り戻せない程大きな時間の壁だったりします。

失ってしまう恐怖、不安、悲しみ。
取り返せない時間、人とのつながり。


やっぱり最終話のことを思い返してしまうだけで涙がどんどんどんどんx∞出てきてしまいます。

自分にとって庵野監督の作品といえば、まちがいなく今作品です。
あと酒井さんの歌も今作品に合っていて、何気にかなり好きなんですよね♪。


「トップをねらえ!」単品作品でも十分楽しめますが、
「トップをねらえ!2」も最後まで見ていただけると、さらなるでっかい満足が待っていることと思います!!。


1人でも多くの方に知って味わってほしい作品ですね(∩.∩)/。


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7年ぶり?にレビュー追記です^^。

このコロナ禍で世の中の先行きが不安な中
まさかの本作劇場公開のお知らせ!!!!!。
これにはホンっト勇気付けられますね~。激・胸アツです!!。


それだけにとどまらず、さらにさらに!

岡田斗司夫ゼミで本作について語られるなんて!!!(驚愕っ)

1,3,5話は無料コンテンツですが
2,4,6話は会員限定(有料)コンテンツなのですね。

こんな機会がまさか令和になって訪れてしまうのであれば
もう当然、これ見たさだけに会員限定有料コンテンツ登録しちゃいましたw!!。
 (SHIROBAKO解説も継続中で、こちらも最高!!!。必見です!!)

たしかに現在のゼミ生の方々の大半は本作未見なのかもしれませんが
それでも本作の影響の大きさ・偉大さを考えれば

1話10分程度・・ってのは短すぎじゃないかなあ・・・・。
個人的には1話につき1時間以上かけてほしかったです!!!。

でも、それでもやはり製作の中心で携わっておられた方の裏話が聞けるというだけで
やっぱ結果的には大大満足させられてしまいました!!!。
感謝感謝ですね。

岡田さんが心底楽しそうに話しておられた姿が、やはり一番の収穫でした。
(こちらも笑顔にさせていただきました^^)


2点だけ、個人的に言わせてほしいことがありますw。


それは、例の合体シーンで使用された「♪fly high」。
まさか、そんな経緯の曲とはwww。

でも、自分にとってあれほど響いた楽曲は、他にはなかなか見つかりません。

岡田さんは「へにゃへにゃの~(以下略)」と語っておられましたが
たしかに立場が逆だったのかもしれませんが
それは表裏一体のものであり
その時点でどっちがどっちかなんて関係ないんです!!。
あっちが基本形なので、視聴者的にはあれでいいんです!!!。


それと、5話ラストのノリコのセリフが変だという指摘ですが

たしかにノリコが目の前の人物に対して発した言葉であるのならば
それはたしかに頭お〇しいのかもしれませんが
あれはその場にいない、もしくはもうこの世にすらいない大切な人々に対して
ノリコがココロの中で報告した場面なので
何の違和感も問題もなく
見事に成立してる名セリフなのだと思います!!。
日高さんの感情込め方が素晴らしく
本当に本当に胸をうたれたセリフでした^^。


ああ~、全然書ききれないけど
とりあえず取り急ぎ、これだけは書いておきたかったw。

---------------------------------------------
さらに追記。

レビュー追記ついでに、5話・6話を再視聴したのですが
もうずっと泣きっぱなしでした。。

やっぱキミ子とユングの描かれ方が素晴らしすぎます!!!!!。

キャラデザの美樹本晴彦様も素晴らしすぎます!!!!!。
とにかくキャラの瞳が多くを語っていて最高!!!。


岡田さんも、これほどの作品を作り終えたのであれば
その達成感はとてつもなかったことでしょう。


今、この時代になってもなお時空を超え続ける本作品に
めぐりあえて本当に幸せでした♪。

もし未見の方が多くいらっしゃるのであれば
ぜひとも何らかの形で本作を視聴されることを、切に切におすすめしたいです^^。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 33

kororin さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

『イナーシャルキャンセラー全開・・・よーし、やってみる!!』「死ぬ気?!」「うっ!」「やめてぇぇぇ!」  『パパ、スミス・・・私を守って。』

光速を突破したした宇宙船を作り出した人類は星々を食いつくす宇宙怪獣群体と遭遇。地球人類の存亡をかけて「時」を越える戦いが始まった・・・・


発表(発売)当時、1巻2話収録のOVA3巻全6話作品。
今更どうこういうモノでもない高評価作品ですが、「ロボットオタク(スパロボ系)」なら『一度』は見ておかなければならない『聖典』です。(大層かな?)

本作は色々と逸話のある代物。
・発表された時分は「世間」では全然騒がれてなかったけど、オタクの内々では注目株だった「庵野秀明」氏の初監督ということで期待があったということ。(今じゃもう・・・ネェ)
・その仕事ぶりは当時のチープワンパターンな他作品と比べて「どこか一味違う・こだわりが面白い」というもので(オタクの内々では)定評がありました。
・当時の宣伝コピーは「『トッ〇ガン(ト〇・ク〇ーズの出世作)』と『エースをねらえ!』が一つになった!」というふれこみでしたが、
庵野監督は「エースをねらえ!」は見ていても「トッ〇ガン」は一度も見たことがなかったそうで、本作を見て判るように「エースをねらえ!」の特色が濃厚に出ていますね。
・主題歌は「酒井法子(ノリピー)」、主人公は「タカヤ・ノリコ」、中の人は「日高のり子」と、何かと『ノリコ』づくしなアニメ。
・「トップ」を狙うつもりはなかったのに、口コミ定評でOVAビデオ(VHS)の売上(アニメ部門)も「トップ」になったとか、ならなかったとか・・・etc、etc
・キャラ設定は「超時空要塞マクロス」でお馴染み、「目」が特徴的なキャラの「美樹本晴彦」氏。

SF考証も世界観も、古典SFの引用・1960年代の人間が創造したような未来。1988年に発表された当時から見て所謂「レトロフューチャー」な世界。
・宇宙空間も「真空」ではなく「エーテル」で満たされいるという設定。小難しい物理用語が多数出てきますが、これで宇宙物理学や古典SFに興味を持った人も少なからず多かったのでは? 私?私はサラっと流しましたヨ(笑)ウラシマ・エフェクトは多少判りましたが・・・
(後の太陽フレアが原因で発生したプラズマ雲「ゲドゥルトの海」に覆われた宇宙空間を漂流するハメになった少年少女の葛藤物語『無限のリヴァイアス』なんかを思い出します)
・敵対する「宇宙怪獣」も今まで我々が認識する動物の様な形態概念ではなく知性は無い様で生体本能のみで活動する「デッカイ珊瑚」のようなモノ(最小でも数十メートルの多足昆虫型のモノもある)。そんなモノが数えきれない群体で(体当たりで)襲ってきたらもう・・・ヤッパリ怖い!
・対する人類は「マシーン兵器」と呼ばれる「8m程のロボット」で対抗準備。日々特訓の続くノリコ達。しかしこのマシーン兵器(RXシリーズ)、恐ろしく視界が悪い上にアナログな計器類を読み取ってと勘と予測で動かす効率の悪い兵器。最大の立役者「ガンバスター」が出るまでの「かませ犬」みたいな存在でした(笑)

ドラマの方は主人公・ノリコの(戦いと)成長の物語。
憧れの先輩お姉さま「アマノ・カズミ」、トップ部隊に選抜し冷徹な猛特訓を強いるが信頼厚い「(オオタ)コーチ」、ライバル「ユング・フロイト」、地球に残した親友「ヒグチ・キミコ(名前の由来は周知の通り)」、華と散った初恋の相手「スミス・トーレン(ヤぁってやるぜ!)」、
様々な人と出会い、別れ、時間のズレた世界で再会したりして、ノリコは人類の運命を背負う覚悟を決める!
所々に庵野監督が気いった邦画の演出(「パクリ」じゃないよ「引用」だよ)が使われてたり、庵野監督が好きそうなオマージュがあったりと、思わずニヤリとしてしまったらあなたは間違いなく『オタク』です。

初めて見る方はチョット地味目なストーリーが淡々と続いて飽きるかもしれませんが、とにかく4話「発進!! 未完の最終兵器!」迄は我慢して、我慢して、我慢して~~見て欲しいものです。一気に目が覚めると思いますから。
それで本作を見直す(チョイと気に入った)気になれば後は怒涛の第5・6話に引き込まれることでしょう。

特に第5話「お願い!! 愛に時間を!」は・・・緊迫するドラマと早い展開もさることながら、スパロボ好きには鳥肌が起つ演出!今までの地味目な伏線を吹っ飛ばすような勢いです。(テーマ曲が流れる「アノ」シーンの虜になった人は多いハズ!)
そして第6話「果てし無き、流れのはてに…」は・・・スペクタクル大河ドラマの雰囲気を醸し出した構成。ワザと画面を「アレ」にして最後に・・・・もう涙と鼻水無しにはいられない締め方です。

とにかく「面白く見せる(エンターテイメント)」という意味で「伝説」、又は「教典(大袈裟?)」的な作品だと思います。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 15
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